【新居引っ越し中の事件#2】買ったマットレスが存在しない?
ボンジュール。
2月から広いお家に引っ越しをして、気分も新たに迎えるはずであった。
ダガシカシ
そう簡単に新生活を迎えさせてくれるはずもなく。
さすがフランス、さすがパリ🇫🇷
私たちが引っ越してきた41㎡のお部屋は家具なしなので、家具を揃えるところからスタート。
日本だと、家具なしが普通かもしれないのですが、パリの賃貸アパートは家具付きも多く、家具なしは今回が初めて。
寝床さえあればなんとかなるので、ベットは最優先事項。
ということで、Conforamaという、家具や電化製品を販売しているお店が、新居の近くにあるのでそこへ向かった。
今の時期、SOLDE(ソルド)と言って、年に2回大安売りがどのお店でもされるので、Conforamaもたくさんのお客さんが居た。
私たちはマットレスを吟味し、ベットの土台も見定め、やっとの思いで捕まえたConforamaの店員オリビエに、お目当のものを買って持って帰りたいと伝える。
ここで一つ問題が。
このConforamaには展示のみで在庫がないと。
届くのに最大6週間かかると。
仕方ないから諦めようとした時、彼がコーナーの隅に置いてある
在庫処分的な感じのプンプンする3、4個ほど積まれたマットレスを指差し
『あれなら今日持って帰れる?』
と聞いた。
最悪私たちはマットレスだけあればベットの下に敷く『すのこ的』なのは後でいいやと思っていた。
ここで店員オリビエ、
『ベットの下に敷くすのこ的(フランス語での名前忘れた)なのはどうするん?』
と突っ込んで来た。
『まあ、ちょっとの間ならマットレスだけでいいかなって思ってる』
というと、
『ノーーーーーーーン!それはダメだよーマットレス買うなら、すのこ的なの(ベットの下地)も一緒に使うべきだよ。マットレスだけなんておかしいよー』
と。
フランス人の店員はだいたい適当な人が多く、『ふーん、まぁあなたたちがそれでいいならいいけど』スタンスの人が多いので、まさかそこまで食いつかれるとはおもわなかった。
私たちが話している間にも、後ろにもう1組のカップルがオリビエにベット注文をしたくて何度も話の間に入っては、オリビエに質問をするが、オリビエも『ちょっと待ってて』と言い、ベットについての情報を手持ちの仕事用スマホで確認し案内を続けてくれている。
最終的に、彼が指差した、
在庫処分的な感じのプンプンする3、4個ほど積まれたマットレスの中にあった、
160cm×200cmのクイーンサイズを買うことにしたのだが、これがなんと"すのこ的なもの"もセットで60%OFFになって480€に!
ベットはヨサンのハンブンでゲット。
ダケド、アイフォン11はデッド。
イェア~。
私たちも悩んだりしている中でも、特に急かすことなく相談に乗ってくれた。
フランス人は仕事が適当というイメージ持っていたけれど、この時ばかりはそんなイメージ持ってすまんかった!と思った。
真面目なフランス人さんたち、すんません!
ということで、私たちは台車を借りて
"すのこ的なもの"から運ぶことにした。さすがにクイーンサイズなのでデカイ!
道端通り過ぎる人、通り過ぎる人に
Bon courage!頑張って!
と声援をうけながらw
こういうところ、すごくフランスっぽくて好き。笑
家の前までついて、大きな扉のある門の中にベットを搬入中に事件は起きた。
私たちの視線が室内の門の中に向いたその一瞬に私のポケットの中に入っていたiphone11が盗まれた。
あ、でもこれは【新居引っ越し中の事件#2】ではなく。笑
どちらかというと【新居引っ越し中の事件#1】ですね。笑
フランスでは、2021年2月現在もなお、18時以降外出禁止なのでconforamaが17時30
には閉店する。
携帯を盗まれた事実を知ったのは17時くらい。
そこから、もう一つのマットレスを取りに行くこともできたのだけど、彼が私に気を使ってくれて『また今度にしよう。』と言ってくれた。
正直、iphoneを盗られたことで放心状態だったし体の力も入らなかったのでありがたかった。
Conforamaに台車を借りる際、身分証明を身代わりにしていたので台車だけ返しに行き、再度オリビエを探し、次の日にマットレスを取りに行くことを告げ帰宅。
その後すぐに、彼の元にConforamaから電話がある。
『ん?』と思った。ら、
『マットレスは3日後の金曜日にしか渡せない』と店員から説明を受けた。
私らは、なんで明日持って帰れないのかなぁ。
まさか、マットレス間違えて売っちゃったんじゃないの?
とか話していた。
次の日、彼がConforamaに行きオリビエと話したそうだが、事件の詳細はこうだ。
私たちの後にいたカップルかとうかは定かではないが、とにかく他の人もマットレスの140×200サイズを購入したそうなのだが、この人がマットレス160×200サイズと間違えて家に持って帰ってしまったそうなのだ。
店側はそのお客さんに電話をしているそうなのだがまだ連絡はつかないらしい。
最悪返品かなーなんて話していたら、マットレスが帰って来たそうで。
オリビエは他のスタッフが間違えてお客さんに案内してしまったこと
というわけでマットレスは今はない。ということもごまかすことなく話してくれて
とても好感が持てた。
彼がオリビエと話している中で、
『マットレス戻ってこないんじゃない?だって間違えた人も大きい方がいいんじゃない?』
というと、
『そうかなあ?だって140センチの下地に160センチのマットレスは大きすぎるし変だよ!』
と言って戻ってくると思っていたようだ。
本当に戻って来てくれてよかった!
私が仕事中の間、彼と彼のボスがマットレスを搬入し、無事に寝床が完成したのである。
そして、ベットの寝心地もなかなか良いぞよ。