マッサージの仕事で難しいと思ったこと
出勤4日目の帰り際のこと。
オーナーに心配そうな顔で聞かれた。
『プロトコル(手順)はオイルコース、指圧コース大丈夫?』
と。
『はい、大丈夫です。』
と答えると、オーナーは
『実はね、あなたが数日前に指圧マッサージを常連さんにしたのだけど、
C'était pas habituel.
いつもと違かった。
と満足していなさそうだったの。』
『お客さんはね、彼女の接客は優しくて感じももよいのだけど、いつもと違ったの。といっていたの。』
『研修をしてから、しばらくあなたのマッサージを受けていないからプロトコル通りに出来ているかは確認できないのだけど』
って話をされた。
そのお客さんの事は覚えていて、マッサージが終わった後の顔は"満足していなかった顔"だった。
マッサージ店で働き始めて4日目なので、お客さんに満足してもらえたな、と感じることもあれば、あ。今のお客さんにはリラックスして貰えなかったな。とか表情やしぐさで分かりやすいからやりがいがある。
ただ、経験や技術がない間は、気持ちを込めてマッサージするしかない。
常連マダムの『いつもと違う。』は、オーナーからしてみれば、プロトコル通りやってない/出来てないと思ったのだろう。
おまけに、常連マダムはオーナーの提案するプロトコルが気に入っているのだろう。
かとおもえば、今日はリピーターのマダムに指圧をしたのだけれど、彼女は私の施術に感動してくれたようで、『体の循環が良くなった!すごくリラックス出来た!』と満足。
今日の受付はオーナーで、常連マダムのことあってか、リピーターのお客さんを私が施術することに関して、オーナーは心配していた。
リピーターのお客さんの施術が終わり、オーナーが話しかけてきた。
『お客さんとても喜んでいたよ。ふぅ〜。』
と手を胸にあて肩を撫で下ろしていた。
施術はお客さんの体格、強調してマッサージして欲しい部位が違う。
さらに、1時間の施術で体全体をくまなくマッサージするので、仰向けとうつ伏せそれぞれに細かく手順がある。
マッサージの仕事は時間配分が難しいと思った。
お客さんの筋肉の質、疲労状態によってもすぐにほぐれる人と、そうでない人もいる。
だから"完全にほぐれるまで"その部位をマッサージすることはほぼ不可能。
ある程度区切りをつけて、体全体のバランスを整えるように意識してマッサージするように心がけている。
そのためにはもっと知識が必要!
もっと勉強せねば!
だけど、例えば肩、腰、腕を多めにとかの注文があったりしたら、その変化球にはまだ対応しきれず、時間配分を誤ってしまうと次の施術に支障が出てしまう。
常連マダムの時は、大先輩が親しげに挨拶していたので、もしかしたら前回とっても腕のいい先輩の施術を体感したあとでの経験値ゼロに近い私の指圧か!と思ったら体が萎縮してテンパったのも事実。
なんかちょっと凹んだけれど、こればっかりは経験値を積むしかないかなという結論に至ったわい。
凹んだので、普段はあまり飲まないビール🍺をfranprixスーパーで買い、1人晩酌。
ただ今フランスは、18時以降は仕事都合等の証明書がない限り外出禁止だ。
なので17時には仕事を終えて帰宅。
うっすら外が明るい。
明日も頑張ろっと。