セーヌ川散歩とiphoneを奪われそうになった話
この日は久しぶりに、忙しい相方との休みが合ったのでセーヌ川に行きました。
私は、ポルトワインとお菓子を、彼はかったばかりのギターとなんでしたっけ、あの音を大きくする機械を持って思い思いの時間を過ごす。
もう付き合いが長いので、彼は向こうの川岸の方でギターを弾き、私はベンチのある川岸でと一緒に来たのに一緒にいないという、そんな過ごし方をしていた。
そのうち、前の会社の同僚もきて、3人で飲む。
夜中、23時くらいでしょうか、向こうから麻薬の売人が来た。
麻薬の売人というと、恐い人を想像していたけれど、物腰の柔らかい黒い肌のにいちゃん。
年齢不詳なので聞くとまだ20代前半。
大麻はどう?
と勧められた。
巻きタバコの中に何粒か入れて吸うらしい。
大麻の認識は日本と海外では大きく違うように感じる。
大麻は医療でも使われるもので、なんとか、という成分となんとかという成分があって
医療で使われているものは、体に悪い影響を及ぼす成分が抜かれている...
とかなんとか。
私の元同僚がかなり詳しく説明してくれたのだけど、お酒も回ってか、ブログでふんわりとした話しか説明できないのが残念。
一通りにいちゃんと話して、私たちが買う気がないのがわかると、私の持っていたオレンジジュース少しくれ、と言って飲み終わる頃に帰って行った。
私たちも、マレ地区に近いセーヌ川にいたので、マレの街中、しかも歩き慣れた道を歩いていた時のこと。
向こうから2人組の30代前後のにいちゃんが歩いて来てすれ違おうとした時に、2人のうちの一人が私の相方に『ライターある?』と聞いて来た。
夜中に日本のような便利なコンビニがないフランスでは、夜中しかも深夜3時くらいの時間帯は
『タバコ1本ちょうだい?』
『ライター貸して』
なんてことは日常茶飯事なので、私も全然警戒してなかった。
彼がライター貸した直後、首に衝撃が走った。
一瞬の出来事で何が起こったか..
でもすぐに気がついた。
男は私の首かけのiphoneを取ろうと力一杯引っ張っていたのだ。
過去に1度iphoneをすられてから首かけにしているのだけど、それを引っ張られている!
もう取られたくないっ!
と一瞬で思って、私も必死に膝と肘を引きずられながらiphoneをグぃー!と引き寄せる。
そんなんしていたら、同僚と彼がそのiphoneを奪おうとしている男に殴るまではいかないが静止させようとしてくれた瞬間、
そのもめている時に、タクシーが通り、おっちゃんが
『何やってんだ!』
と大声で叫ぶとその男は走って逃げて行った。
自分のiphoneを落として(笑)
そしてその男は、タクシーのおっちゃんに
『こいつらが俺のiphoneを奪おうとしたんだ!』
と叫んでいたが、
いやいや、こっちのセリフ!
その落ちて画面がバッキバキになったスマホは同僚がちゃんとその男に返しましたとさ。
住み慣れているからと言って油断は禁物ですね。
でも本気で奪おうと思ったら、首掛けスマホをスッと抜けばいいのに、
アジア人3人で歩いていたから、ノリでイケるかな?的な感じだったのかも?!とも思ったり。
とにかく盗まれなくて良かった!
盗難保険に入っているから、彼は冗談で
『盗まれたらまた新しいのが手に入るよ』とか言っていたけれど、嫌よそれはやっぱり!笑
厄年に私は、結構今年そういうことが特に多くて、彼は私と出かけるのがちょっと嫌みたいです(笑)
厄年もあと1ヶ月で終わるので、このまま静かに誕生日を迎えたいですね。